保護者への支援についての書籍を紹介します。
「知らないとトラブルになる!配慮の必要な保護者への支援」(西舘有沙・徳田克己編著)です。
こちらの本は、保護者とのかかわりでよくある場面を想定して、そのときに保護者がどのような気持ちでいるのか、どんな対応をすればいいかがわかりやすく書かれている一冊です。
「保護者の対応が仕事の中で最も大変で、苦手だ・・・」と考える先生方は少なくありません。
様々な考え方や事情を持った保護者が多く、誠意を持って接することだけで信頼関係が築けるというわけではない、「誠意」+「知識・技術」が保護者対応には必要であることが示されています。
例えば、発達障害やその傾向があるお子さんを持つ保護者は、お子さんの障害を受け入れていく上で、様々な葛藤があります。
受け入れが進んでいないように見えても、少しずつ少しずつ歩みを進めています。しかし、後戻りして急に不安になることもあります。
そのような保護者の障害の受容の過程を先生方が理解することで、先生も長い目で保護者の気持ちに寄り添うことができます。
その他、先生との会話を避けようとするには理由があるのかもしれません。
「子どもが起こしたトラブルやできないことをこれ以上聞きたくない」と言った気持ちがあるのかもしれません。
保護者の気持ちや状態を知ることで、対応や支援方法がよりわかりやすくなる一冊だと思います。
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