少し変わった仕事で、看護師さんやその他の医療従事者・介護職員さんの学会発表をサポートする仕事をしています。研究計画書の作成から、データ分析、データのまとめ方、そして発表まで、伴走して支援しています。
今回は、学会発表の際に使用する「読み原稿」についてお話しします。
スライドの美しさや見やすさも大切ですが、それ以上に大切なのは、聞いている人が理解できる言葉で説明することです。
「読み原稿が必要かどうか」については、一般的には「ない」ほうが推奨されていますが、私はどちらでも良いと思っています。
最も重要なのは、話す本人が自分の言葉で伝えやすく、相手に理解されやすい説明ができることです。
読み原稿で大切だと思うポイントは2つあります。
一文を短くすること
話し言葉にすること
長い文章は聞き手にとって理解が難しくなりがちです。
短く、簡潔な文章で説明することで、より伝わりやすくなります。
また、話し言葉で書くことも重要です。
研究発表では専門的な難しい言葉を使いがちですが、聴きなれない言葉は聞き手にとって理解が難しくなります。
多くの人にとって馴染みのある言葉を使うよう心がけましょう。
聞き手の視点を忘れずに
発表者自身は研究を繰り返し目にしているため、内容が自分にとっては馴染んだものかもしれません。
しかし、聞き手にとっては初めて目にする内容であることを忘れてはいけません。
その点を考慮し、聞き手に配慮した言葉選びや構成にすることが「分かりやすい発表」を実現するための最大のポイントだと思います。
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