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ティーチングよりもコーチングがいいの?

執筆者の写真: cocorolargococorolargo

部下を指導するとき、ティーチングを使っていますか?コーチングを使っていますか?


結論、どちらがいいというのはないと思っています。


しかし、どちらも知っておいて、使い分けていくことをお勧めします。



ティーチングよりもコーチングがいいの?


まず、ティーチングですが、「知識や経験の少ない相手に、知識や技術、方法、課題解決法、目標達成法などを教えること」となります。


その名の通り、「教える」というのがティーチングですね。


一方コーチングでは、「対話を通して、相手の潜在能力を発見・開放し、成長・課題解決などのパフォーマンスの向上を促すこと」となります。


上下という立場ではなく、隣に立って、相手の力を「引き出す」というのがコーチングになります。


なので、一般的には、

・ティーチングの関係性は上下関係、コーチングの関係性は対等

・ティーチングでは答えを教える、コーチングでは、引き出す

というように考えられています。


上下関係で教えてばかりであると(ティーチングばかりでいると)、部下の行動が依存的になる(教えてほしい、言われたことをやる)、モチベーションが下がる(教えられたことだけやるのでつまらない)可能性があります。


こう聞くとコーチングのほうが良いと思いがちですが、まだ知識が豊富でない人に対して、「この場合はどうしたらいいと思う?」「あなたはこんなときどうする?」といった聞き方をすると、答えることができず、自己肯定感が下がるだけです。


なので、コーチングのエッセンスだけを活用するのは間違いではないかと思っています。


そこで、ティーチングのポイントがありますので押さえておきましょう。

今日は「成人学習理論」について解説します。


「成人学習理論」とは、子どもと成人とでは学習過程は異なるという立場から成人特有の学習の仕方を研究し体系化したものです。


いくつかありますが、3つほどピックアップしました。


①成人は学習にコミットする前に、学習から得られるメリットやしないことによるデメリットを知る必要がある

➡大人は「いったい自分にとってどんな意味があるのか?」を知った上で学習したい


②成人は自律的であり「自分のことは自分で決める」ことを尊重してほしいと望んでいる

➡押し付けられるのには抵抗がある、自分を変えようとされると反発してしまう


③成人は自分自身の過去の多様な経験を他人と共有し、振り返ることを通じて学ぶ

➡相手の経験や体験を知り、それと掛け合わせたティーチングが必要


というものです。


案外、①②③を無視して、一方的に教えていることはありませんか?


コーチングとティーチングは密接に関係しあっていて、組織の成長のためにはどちらも必要なものだと思います。


このように人の心や気持ち、感情については研究で明らかになっているものも多いです。

相手の心を理解した上で、効果的な指導を行うことをお勧めします。




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