9・10月は新入社員さんとの面談をすることが多い時期です。
4月に入職した新入社員に対して、9月や10月に心理士がフォローアップ面談を行うことには、いくつかのメリットがあります。半年程度経過したタイミングでのフォローアップは、新入社員の職場適応やメンタル面の安定をサポートする絶好の機会であると考えます。
新入社員のフォロアーアップ面談ではどんなことをするかを下記に示します。
1. 職場への適応状況の確認
入職して半年が経過すると、新入社員は職場環境や業務にある程度慣れてきますが、まだ完全に慣れていない部分や、ストレスが蓄積している可能性があります。フォローアップ面談では、この適応状況を確認し、業務に関する疑問や課題がないかを話し合うことで、早期対応が可能になります。
2. メンタルヘルスのサポート
入職直後は緊張感ややる気に支えられて頑張っていても、数ヶ月経つと疲れやストレスが表面化しやすくなります。9月や10月は、いわゆる「燃え尽き症候群」が起こりやすい時期でもあり、心理士による面談はそのメンタルヘルスを早期にサポートする重要な役割を果たします。ストレスのサインを見逃さず、必要に応じて対応策を考えられます。
3. 業務スキルの振り返りと今後の目標設定
半年間で新入社員は基本的な業務スキルを身に付ける時期です。この面談では、スキルの習得状況を振り返り、達成できている点やさらに成長が必要な点を確認できます。次のステップに向けた明確な目標設定を行うことで、モチベーションの維持にも繋がります。
4. 人間関係やコミュニケーションの見直し
職場の同僚や上司との人間関係は、新入社員の職場定着に大きく影響します。半年ほど経つと、コミュニケーションが順調か、もし問題があるならどのような改善が必要かが見えてきます。心理士は中立的な立場からアドバイスを行い、人間関係のストレスや課題に対して建設的な対処法をサポートできます。
5. 長期的な定着の支援
入職後数ヶ月のフォローアップ面談を通じて、職場に対する不安や悩みが解消されると、社員の定着率が向上します。早期の離職を防ぐためにも、半年経過時点でのフォローアップは重要です。この時点でメンタルやスキルに対する適切なサポートを提供することで、社員が長く安心して働ける環境を整えることができます。
このようなことをねらいとし、フォローアップ面談を行っています。入職半年後の新入社員のフォローアップ面談は、今後も社員さんが安心して働けるようサポートするための大切な機会だと思っています。
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